2019-06-10
ふくとくさん家 「ぎっくり腰」

ぎっくり腰は急激に発症した腰痛で、正式には急性腰痛といい、欧米ではその激しい痛みから「魔女の一撃」とも呼ばれています。多くは約1~2週間で自然に回復していきます。下半身に痛みやしびれなどの症状が出現した場合には、必ず医師の診察を受けましょう。
【全身テルミー】
1日1回、所要時間は10~20分、テルミー線は2~4本を目安に増減します。発症直後や急性期で痛みや熱感があるときは、最も楽な姿勢で、局所テルミーを先行させ、その後で力加減は弱~中程度の温和な摩擦法を中心に行います。温熱刺激作用によって、激しい痛みやそれに伴う血行不良、筋肉の過緊張は緩和されて早期回復へと導きます。
【局所テルミー】
1日1~3回、所要時間は約1~3分を目安にします。発症直後や急性期は、そのときに一番楽な姿勢(立位、横臥位、伏臥位など)で行います。腰部の痛みの強い部位には過剰な刺激(強い摩擦や強い点擦による熱の入れすぎ)を避けます。テルミースコープによる空間法では、痛みの部位の周囲から中心に向かって熱を入れていきます(図1)。痛みがある程度おさまれば冷温器で軽い摩擦や軽い点擦をしてもかまいません。触れて温もりが残れば一度中止します。腹部や鼠径部も温めてください(図2)。
※健康成人への施術例です。症状にあわせて火の大きさや施術の時間を調整しましょう。
※テルミー療法を過信しすぎず、医療の適期を失わないことが大切です。 症状の継続または増強が見られた場合には、すぐに医師の診察を受けましょう。
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