2025-05-10
きょうも元気にてるみちゃん 「便秘」の巻

もしかして、「毎日お通じがないから私は便秘なの」と思い込んでいませんか? 便秘に関する定義はいくつかあるようですが、日本内科学会では「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」と定義しています。たとえ毎日お通じがあっても、不快な自覚症状(残便感、お腹が張るなどの違和感)があれば便秘と考えられます。たかが便秘されど便秘、激しい腹痛、発熱、血便などがある場合には、必ず医師の診察をうけましょう。
● 全身テルミー
1日1回。所要時間10~20分、テルミー線使用本数は2~4本を目安に状態によって増減します。生活環境の変化や生活習慣の乱れなどから急性、慢性的に起こる便秘では、柱火は大きく、5指2本把握法で、力加減は中等度を中心に強弱の変化をつけ、温和で気持ちのよい摩擦で爽快感を与えます。テルミーの快適な温度刺激によって心身の緊張が和らぐと副交感神経の働きが高まり、腸の運動や腸液分泌の促進に繋がります。心身をリラックスさせ、熟睡へと誘い、毎日、同じ時間に朝食をとることで腸の運動が起こり、排便反射が始まって便意をもよおします(胃結腸反射による大蠕動(だいぜんどう)という)。睡眠を十分にとって疲労を回復し、朝食後の決まった時間に便意の有無に関わらずトイレへ行くこと、適度に体を動かすことを基本に生活のリズムを整えてスムーズな排便を導きましょう。
● 局所テルミー
1日1~2回。大きな柱火で腹部全面に5指2本把握法で十分に摩擦してから点擦を用いて十分に温めます(輸熱)。まず、お臍を中心に渦巻き状や「の」の字型の摩擦で強弱の変化をつけて行い、自覚的にも他覚的にも温もりが感じられることが大事です。左下腹部でこり(便塊(べんかい))に触れるときには、その周囲に小さな火でゆっくり押し込むように、また震わせるように点擦(図1)をします。仙骨部への摩擦(図2)も腸の動きをよくしますので、お腹とセットで行うとよいでしょう。
お腹が張って苦しい、あるいは痛みがある時には、両膝を立てて腹筋を緩めてからテルミースコープや摩擦を先行させるとよいでしょう。過剰刺激(摩擦・点擦など)による熱傷(やけど)の注意が必要です。特に皮膚が薄い幼小児や高齢者には、軽摩擦で様子を見るようにしていきましょう。
※健康成人への施術例です。症状にあわせて火の大きさや施術の時間を調整しましょう。
※テルミー療法を過信しすぎず、医療の適期を失わないことが大切です。 症状の継続または増強が見られた場合には、すぐに医師の診察を受けましょう。
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