2025-08-10
きょうも元気にてるみちゃん 「冷え」の巻

生活環境や不規則な生活習慣、運動不足などを起因とし、性別を問わず、冷えに悩む人が多くなっています。寒い冬だけでなく、エアコンによる夏の室内外の温度差(寒暖差)によって体全体や手足・腰などが冷え、怠さや浮腫みなどの症状を訴える人もいます。
冷えには、全身的・局所的なものがあります。セルフケアで改善しない場合は、放置せずに医師の診察を受けましょう。
● 全身テルミー
1日1~2回。所要時間は20~30分、テルミー線使用本数は4~6本で状態によって増減します。まず、室温を温かく(25℃以上)保ち、タオルなどで不必要な露出を避けながら行いましょう。
局所の冷えが強い場合には、その部位を軽く温めてから全身テルミーに移ります。柱火は大きく、力加減は中等度を中心に、5指2本把握法で気持ちのよい温和な摩擦法を用いて爽快感を与えます。温もりによる安息感と快適な刺激によって、血液やリンパ液の流れをよくして自律神経を整えることが重要です。精神的なストレスからくる冷えでは、強刺激の摩擦が交感神経の働きを高め血行を悪くするため、弱から中等度の刺激で優しく摩擦して、満足感を与えることが大事です。冷えや浮腫み、怠さにも全身テルミーは有効です。ぜひテルミー(自働、他働)を継続し、体を動かし、その日のうちに冷えを解消して生活の質を低下させないよう過ごしてまいりましょう。
● 局所テルミー
1日1~2回。冷えを感じている部位を摩擦や点擦、テルミースコープなどで温めます。自他ともに温もりを感じたら一度中止します。感覚が鈍磨 になっている手足や指の冷えでは、火傷に十分注意し、過剰な刺激(強い摩擦や点擦)は控えます。手足や指では、テルミースコープで温めるか、3指2本把持法で軽い摩擦や点擦(指先〈図1〉や指と指の間)が有効です。温めることで動静脈吻合(動脈と静脈が直接繋がっている血管)が開き血行がよくなります。まず、背中や胸に汗をかいたら、拭き取ってから摩擦します。お腹(図2)や仙骨部は大きな柱火でしっかり温め内臓機能の働きを高めましょう。
※健康成人への施術例です。症状にあわせて火の大きさや施術の時間を調整しましょう。
※テルミー療法を過信しすぎず、医療の適期を失わないことが大切です。 症状の継続または増強が見られた場合には、すぐに医師の診察を受けましょう。
本記事の画像の著作権は、一般財団法人イトオテルミー親友会に属します。 記事の複製・転載を禁じます。